肩こりや腰痛でお悩みの方にお話をすると驚かれることがあります。
それは「筋肉の痛みやコリの原因が、実は内臓の疲れにあることもある」ということです。
もちろん、すべての肩こりや腰痛が内臓から来ているわけではありません。
しかし、体はそれぞれの部分が独立して存在しているわけではなく、神経や筋膜、自律神経などを通じて密接に関係しています。
そのため、内臓の疲労が筋肉や関節の不調として現れることがあるのです。
内臓と筋肉には関連性がある
例えば、長時間のデスクワークで肩が凝ることは誰でもイメージできると思います。
しかし実際には、
- 食べ過ぎや飲み過ぎが続いている
- 睡眠不足が続いている
- ストレスが強い
- 疲労が蓄積している
このような状態でも肩や腰が重く感じることがあります。
これは内臓が疲れることで自律神経のバランスが乱れたり、関連する筋肉が緊張しやすくなったりするためです。
代表的な関連部位
整体の世界では昔から知られている関連性があります。
胃と左肩甲骨周辺
食べ過ぎや胃の疲れが続くと、左の肩甲骨周辺に張りや違和感が出ることがあります。
肝臓と右肩甲骨周辺
アルコールの飲み過ぎや疲労の蓄積によって、右の肩甲骨周辺が重く感じる方もいます。
腎臓と腰
慢性的な疲労や冷えが強い方では、腰がだるく重いと訴えられることがあります。
生殖器と太もも・脛
女性の場合、生理周期や婦人科系の影響で太ももの外側や脛のあたりに張り感や違和感が出ることがあります。
もちろん、これらは必ず起こるわけではありません。しかし実際の施術現場では関連性を感じるケースは少なくありません。
病気ではなく「疲労」であることがほとんど
ここまで読むと、
「もしかして内臓の病気では?」
と不安になる方もおられるかもしれません。
実際には、肩こりや腰痛の原因として内臓疲労が関係している場合、その多くは病気ではなく疲労の蓄積です。
暴飲暴食、睡眠不足、ストレス、運動不足などによって内臓が頑張り過ぎている状態と言えるでしょう。
そのため生活習慣を整えるだけでも症状が軽くなることがあります。
当院の整体で行うこと
当院では痛みのある部分だけを見るのではなく、体全体のつながりを考えながら施術を行っています。
例えば肩こりの方でも肩だけを触るのではなく、お腹や背中、骨盤、頭蓋骨など関連性のある部位へ優しく刺激を入れていきます。
そうすることで自律神経の働きを整え、結果的に内臓の負担軽減につながることもあります。
強く押したり揉んだりするのではなく、体が本来持つ回復力を引き出すことを目的としています。
ただし強い痛みには注意
最後に大切なお話です。
普段の肩こりや腰痛とは明らかに違う、
・突然現れた強い背中の痛み
・安静にしていても続く痛み
・夜中に目が覚めるほどの痛み
・吐き気や発熱を伴う痛み
・耐え難い激痛
このような症状は内臓の病気が隠れている可能性もあります。
その場合は整体ではなく、まず病院を受診してください。
体は一つのチームです。
肩と胃、腰と腎臓というように、一見関係のない場所同士が影響し合っていることも少なくありません。
なかなか改善しない肩こりや腰痛でお悩みの方は、「痛い場所だけが原因ではないかもしれない」という視点も持ってみてくださいね。
著者紹介
川崎省吾
兵庫県明石市市の整体院「朝霧整体院」院長
JCM認定カイロプラクター 施術歴24年
平成16年に「朝霧整体院」開院
骨盤や頭蓋骨をはじめ全身の歪み調整を行うことで「寝たら治る体作り」を目指し、日々施術活動にまい進している。
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