正しい歩き方はまず「かかと」から!歩数より大切な歩き方の基本

「健康のために毎日歩いています」

という方は多いと思います。

ウォーキングは特別な道具も必要なく、年齢を問わず取り入れやすい運動です。

ただし、ここで気をつけたいのが「たくさん歩けば、それだけ身体に良いとは限らない」ということ。

歩き方が崩れた状態で長時間歩けば、かえって膝や股関節、腰などへの負担を増やしてしまうこともあります。

今回は整体師の視点から、身体に負担をかけにくい「正しい歩き方」について解説します。

正しい歩き方とは?

理想的な歩行では、身体を無理に前へ運ぶのではなく、姿勢を保ちながらスムーズに重心を移動させていきます。

ポイントになるのは、

  • 視線を前に向ける
  • 背中を丸めすぎない
  • 腕を自然に振る
  • 股関節から脚を前に出す
  • かかと付近から着地する
  • 足裏を通ってつま先へ体重を移動させる

といった動きです。

特に重要なのが、「かかと付近→足裏→つま先」へとスムーズに体重を移動させること。

この流れができると、足首・膝・股関節を連動させながら効率よく歩きやすくなります。

※ただし、かかとを地面に強く打ちつけるような歩き方をする必要はありません。自然な歩行の中で、かかと付近から接地するイメージで十分です。

間違った歩き方は膝や股関節の負担に

歩いていると、

「膝が痛くなる」

「股関節が疲れる」

「腰が張ってくる」

という方がいます。

その場合、歩く量だけではなく歩き方そのものを確認してみる必要があります。

例えば、歩幅が極端に狭い、身体が左右に大きく揺れる、足を引きずる、つま先側ばかりで着地するといった歩き方では、身体の一部分に負担が集中しやすくなります。

特に骨盤や股関節の動きが悪くなると、膝や足首がその動きを補おうとして負担が増えることがあります。

「健康のために歩いているのに、歩くほど痛くなる」

という場合は、歩数を増やす前に一度歩き方を見直してみましょう。

「1日1万歩」は本当に必要?

ウォーキングというと、

「健康のためには1日1万歩」

というイメージを持っている方も多いでしょう。

しかし、必ずしも全員が毎日1万歩を歩かなければならないわけではありません。

健康づくりでは歩数だけではなく、現在の体力や年齢、普段の活動量、歩行の強度なども重要です。

例えば、身体が歪んだ状態や膝・股関節に負担がかかる歩き方で無理に1万歩を目指せば、かえって身体を痛めてしまう可能性があります。

「何歩歩いたか」だけではなく「どのように歩いたか」。

まずはこちらを意識してみてください。

まず意識したいのは「かかとから」

歩き方を改善したい方に、まず意識してほしいのがかかと付近からの着地です。

かかと付近から自然に接地して、

かかと付近 → 足裏 → つま先

と重心を移動させ、最後につま先で地面を押して次の一歩につなげます。

この一連の流れによって、足首だけではなく膝や股関節も連動しやすくなります。

ただし、

「かかとから着かなければ!」

と意識しすぎて、脚を前に投げ出して強く着地するのは逆効果です。

あくまでも自然な歩幅の中で、スムーズに体重を移動させることが大切です。

難しいときは「少し大股で、少し速く」

歩き方を細かく考えると、

「腕はどう振ればいい?」

「骨盤はどう動かす?」

「足はどこに着けばいい?」

と、かえって歩きにくくなってしまうことがあります。

そんな方におすすめなのが、

「普段より少し大股で、少し速く歩く」

ことです。

歩幅を少し広げることで股関節が使われやすくなり、テンポを少し上げることで腕振りや体幹の動きも自然に出やすくなります。

無理にフォームを作り込むよりも、まずは

「少し大股・少し早歩き」

くらいから始めてみましょう。

歩き方を直す前に「身体の歪み」をリセット

そして、当院で特に大切だと考えているのがここです。

正しい歩き方をするためには、正しく動ける身体であることが大前提です。

例えば、

  • 骨盤が左右に傾いている
  • 猫背になっている
  • 股関節の動きに左右差がある
  • 足首が硬くなっている
  • 身体の重心が左右どちらかに偏っている

このような状態で「正しく歩こう」としても、なかなか理想的な歩き方にはなりません。

身体の土台が崩れているのに、歩き方だけを修正しようとしても限界があるからです。

「姿勢構造がいいこと」が正しい歩行の大前提

歩行は脚だけで行っているわけではありません。

足首、膝、股関節、骨盤、背骨、肩、腕など、全身が連動して行われる動作です。

そのため正しく歩くためには、身体全体の姿勢構造が整っていることが重要になります。

骨盤や背骨のバランスが整い、左右の股関節がスムーズに動く。

その状態があってこそ、自然な歩幅や重心移動が生まれます。

歩き方を意識してもなかなか改善できない方や、歩いていると膝・股関節・腰などが痛くなってしまう方は、歩き方だけに原因があるとは限りません。

まずは身体の歪みや関節の動きをチェックし、「正しく歩ける身体」を作っていくことも大切です。

まとめ

ウォーキングは非常に手軽で優れた運動ですが、ただ歩数を増やせばいいわけではありません。

大切なのは、

歩数より「歩き方の質」。

そして歩き方より先に「身体の状態」。

まずは自然にかかと付近から着地し、足裏からつま先へ体重を移動させることを意識してみましょう。

細かなフォームが難しければ、普段より「少し大股・少し早歩き」でも構いません。

そして、歩き方を変えても膝や股関節に負担を感じる場合には、一度身体のバランスそのものを確認してみることをおすすめします。

正しい姿勢構造が、正しい歩行の土台です。

身体を整えたうえで、毎日の「歩く」を健康づくりにつなげていきましょう。

著者紹介

川崎省吾

兵庫県明石市市の整体院「朝霧整体院」院長

JCM認定カイロプラクター 施術歴24年

平成16年に「朝霧整体院」開院

骨盤や頭蓋骨をはじめ全身の歪み調整を行うことで「寝たら治る体作り」を目指し、日々施術活動にまい進している。

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朝霧整体院