施術後に不調が出る原因とは?

こんにちは、朝霧整体院の川崎です。

今回は患者さまから時折いただくご質問、

「施術後、逆に痛みが強くなった気がするのですが…」

というお声についてお話ししていきます。

当院の施術は「ソフトな矯正」が基本です

まず大前提として、当院では刺激の少ないソフトな整体を心がけています。

もちろん、患部や症状の特性上、施術中に痛みを感じることがあるかもしれませんが、強く押したり無理な矯正をしたりといった方法は一切行っておりません。

ソフトな刺激にこだわる理由は大きく2つあります。

① ソフトでも十分変化が出ること

② 術後リスクを最大限回避すること

今回は、特に②について詳しく触れていきます。

「もみ返し」を避けるために

一般的に「施術後に痛くなる」というと、“もみ返し”をイメージされる方が多いかもしれません。

もみ返しは、強い指圧や刺激によって筋繊維や血管、皮膚などがダメージを受けて起こる反応です。

当院ではこういった刺激は加えないため、もみ返しが起きる可能性は非常に低いと考えています。

それでも翌日「痛くなった」と言われることもあります

ときには、施術を受けて体が軽くなって帰られた方から、

「翌朝起きたら逆に痛くなっていた」とご連絡をいただくことがあります。

これには、以下のような3つの要因が考えられます。

バランス変化による一時的な負担増

整体で歪みを整えると、体のバランスが大きく変わります。

それまで使われていなかった筋肉や関節に負担がかかることで、一時的に張りや違和感、筋肉痛のような痛みが出ることがあります。

たとえば、右側ばかりで支えていた人がバランスが整ったことで左側も使うようになり、突然「左側がだるい・痛い」と感じる…といったケースです。

これは、体が本来の使い方に戻る過程での自然な反応です。ほとんどの場合、数日で落ち着きます。

自律神経の反応

施術によって緊張していた筋肉や関節が緩むと、自律神経にも影響が出ることがあります。

これにより、施術の翌日などに「だるさ」「眠気」「頭痛」「微熱」などが現れることも。

これは交感神経(緊張モード)から副交感神経(リラックスモード)への切り替え時に起こる反応で、「好転反応」とも呼ばれます。

無理をせず、ゆっくり休むことが何よりの対処になります。

潜在的な症状の表面化

体の歪みがあることで、本来痛みが出ていた場所がかばわれていたり、感じにくくなっていたりすることがあります。

矯正によってそのかばいが外れることで、もともとあった痛みが表面化することがあります。

「新しく悪くなった」というよりも、「本来の症状が出てきた」と考えていただけると良いかと思います。

それでも反応が出るのは“個人差”があるから

同じ施術を受けたとしても、反応が出る人・出ない人がいます。これは身体の個人差によるものです。

たとえば、以下のような要素が影響します

年齢

  • •年齢
  • •筋肉や関節の柔軟性
  • • 自律神経の状態(ストレスや睡眠の質など)
  • • 体力や基礎体力
  • • 生活習慣・姿勢のクセ
  • • 過去のけがや手術歴
  • • 慢性的な痛み・不調の有無
  • • 内臓の状態や体調
  • • 水分・栄養状態
  • • 精神的ストレスや緊張

ザッと挙げただけでも、これだけ多くの要素で左右されるのです。

もし施術後に不調が出たらどうすれば?

まず、焦らずに様子を見てください。

だるさ・痛み・眠気などがあっても、ほとんどは一過性のもので、時間が経てば自然とおさまっていくことがほとんどです。

ただし、より安心していただくために、以下のような対応をおすすめしています:

  1. 無理をせず、しっかり休養をとること
  2. 水分を多めにとることで、体内の循環を促す
  3. 熱いお風呂や激しい運動は避け、穏やかに過ごす
  4. 不安があれば、我慢せずにご相談いただくこと

「変化が出た」ということは、身体が反応している証拠でもあります。

どうぞ安心して、体の声に耳を傾けてみてください。

まとめ

・当院の施術は、もみ返しを防ぐためソフトな刺激で行っています。

・それでも施術後に痛みやだるさが出ることがありますが、ほとんどは一時的な反応です。

・主な原因は、①バランス変化 ②自律神経の反応 ③隠れていた症状の表面化です。

・反応の出方には年齢や体力、生活習慣などの個人差があります。

・基本は安静にして様子を見ていただければ大丈夫です。ご不安な場合はいつでもご相談ください。

朝霧整体院