昔は「とにかく安静」が常識だった
一昔前までは、ギックリ腰=安静第一 と言われていました。
布団で横になり、痛みが落ち着くまで数日〜1週間じっとしている…そんな対処法が当たり前だったのです。
しかし近年の研究では、長く寝て過ごすことは 回復を遅らせる可能性がある ことが分かっています。
動かさないことで筋肉や関節が硬くなり、血流が滞り、かえって痛みが長引いてしまうことも。
安静は大切ですが、「動けるのにずっと寝ている」のは逆効果になる場合もあるのです。
今は「なるべく普段通りに」が基本
最新の考え方では、痛みの出ない範囲で体を動かした方が回復が早い とされています。
もちろん激痛で立てないときはまず休むべきですが、立てる・歩ける程度なら、可能な範囲で日常生活を続けることが推奨されます。
- 急な動作は避け、ゆっくり動く
- 長時間同じ姿勢を続けない
- 痛みが強くなる動きだけ避ける
これだけでも血流が保たれ、自然治癒力が働きやすくなります。
動かすことで「痛みの恐怖感」も減り、再発予防にもつながります。
骨盤ベルトで「腰の不安定感」を支える
ギックリ腰の直後は、腰や骨盤まわりの関節・靭帯がゆるみ、不安定になっていることが多いです。
この状態で動くと「またやるんじゃないか」という恐怖も強くなります。
そんな時に役立つのが 骨盤ベルト。
- 立ち上がるときの痛みが和らぐ
- 歩くときの不安感が減る
- 無意識の筋緊張を減らせる
というメリットがあります。
ただし締めすぎると血流が悪くなるので、程よい締め具合で使う のがコツです。
ストレッチは禁物!
急性期に筋肉を無理やり伸ばすと、かえって炎症が悪化することがあります。
「伸ばしたらほぐれそう」と思っても、痛みが強い間はストレッチや前屈は控えましょう。
ストレッチは痛みが落ち着いてから、予防のために少しずつ始めるのがおすすめです。
整体院への受診は「歩けるならぜひ」
歩いて来院できる状態であれば、整体で早めに体を整えておくと回復が早くなります。
整体では、炎症を悪化させない範囲で
- 筋肉の緊張を和らげる
- 関節の動きをやさしく調整する
- 血流・リンパの循環を促す
といった施術を行います。
これにより「動くと怖い」という不安感が減り、次の再発も防ぎやすくなります。
冷やす?温める?の正解
発症直後〜48時間くらい は「冷やす」がおすすめ
腫れ・熱感があるときは炎症を鎮める目的で冷却。
氷袋や保冷剤で10〜15分を目安に。
熱感が落ち着いたら「温める」に切り替え
血流を促して回復を助ける。
お風呂はぬるめのお湯から。
冷やしすぎ・温めすぎは逆効果になることもあるので、体の反応を見ながら調整します。
繰り返す人は要注意
「年に1〜2回ギックリ腰になる」という人は、根本的な体の歪みや生活習慣に問題があるかもしれません。
- 腰や骨盤の動きの左右差
- お腹やお尻の筋力不足
- 長時間の座りっぱなし
- 睡眠不足や疲労の蓄積
これらが積み重なることで再発リスクが高まります。
痛みが取れたあとも放置せず、体のメンテナンスや生活習慣の見直し を行うことが大切です。
まとめ
- 「安静にしすぎない」が今の常識
- 痛みのない範囲で動いた方が回復は早い
- 骨盤ベルトで不安定な腰をサポート
- ストレッチは痛みが落ち着くまでNG
- 歩けるなら整体で早めに調整を
- 冷やす→温めるの切り替えがポイント
- 繰り返す人は根本ケアを
ギックリ腰は、正しい対処で回復が早くなり、再発予防もできます。
「またやったらどうしよう…」と不安な方こそ、早めに体を整えておくことが大切です。
著者紹介

川崎省吾
兵庫県明石市市の整体院「朝霧整体院」院長
JCM認定カイロプラクター 施術歴24年
平成16年に「朝霧整体院」開院
骨盤や頭蓋骨をはじめ全身の歪み調整を行うことで「寝たら治る体作り」を目指し、日々施術活動にまい進している。
詳しいプロフィールはこちら
キャンペーン実施中

9/30までにご予約の方に限り
初回 3,980円(税込)
(通常料金:初診料2,000円+施術料金5.500円〜)
※先着10名様限りとさせていただきます
→あと2名様
お電話ありがとうございます、
朝霧整体院でございます。