実は“ケガ・痛み”のリスクがいっぱいです
年末といえば大掃除。
一年の汚れを落として、気持ちよく新年を迎えたいところですが、実はこの時期の大掃除は体にとってリスクが多い行動でもあります。
毎年この時期になると、
「掃除の後から腰が痛くなった」
「肩や首を痛めてしまった」
というご相談が増えるのも事実です。
今回は、年末の大掃除で特に気をつけていただきたいポイントをまとめました。
年末の大掃除は“リスクがいっぱい”
大掃除は日常生活とは違う動きの連続です。
- 高い所に手を伸ばす
- 中腰・前かがみの姿勢が続く
- 重たい物を持ち上げる
- 普段使わない筋肉を急に使う
これらが重なることで、腰・首・肩・膝に大きな負担がかかります。
気温が低い中での活動に注意
年末は一年で最も気温が低い時期です。
寒い環境では筋肉や関節が硬くなり、柔軟性が低下します。
その状態で無理に体を動かすと、
- ぎっくり腰
- 首や肩の寝違え
- 筋肉痛が長引く
といったトラブルが起こりやすくなります。
不良姿勢で長時間作業していませんか?
床掃除、風呂掃除、換気扇掃除などは、
どうしても 前かがみ・中腰・ねじれ姿勢 になりがちです。
この姿勢を長時間続けると、
- 腰への負担が蓄積
- 首や肩がガチガチに
- 翌日以降に痛みが出る
といったケースが非常に多くなります。
普段やらないことをやる時ほど体の負担は増大
大掃除の最大のポイントはここです。
「普段やらない動き・作業」を一気にやること
これが体にとって一番のリスクになります。
体は日常の動きに合わせてバランスを取っています。
そこに急な負荷が加わると、耐えきれず不調が出やすくなります。
大掃除を安全に行うための対策
大掃除をする際は、ぜひ次の点を意識してください。
- しっかり保温する
(首・腰・お腹・足首を冷やさない) - こまめに休憩を入れる
(30〜40分作業したら一度休む) - 一日で終わらせようとしない
(数日に分けて行う) - 無理な姿勢を続けない
(姿勢を変えながら作業する)
「頑張りすぎない」ことが一番の予防になります。
「普段やらないことにはリスクがある」という意識を
年末の大掃除は気合が入りやすいものですが、
体は急な変化がとても苦手です。
「これは普段やらない動きだな」
そう意識するだけでも、無理を防ぐことができます。
もし掃除後に
- 腰や肩の違和感
- 動かしにくさ
- 痛みが残る
といった症状があれば、早めのケアをおすすめします。
無理せず、体を大切にしながら、気持ちよく年末を迎えましょう。
著者紹介
川崎省吾
兵庫県明石市市の整体院「朝霧整体院」院長
JCM認定カイロプラクター 施術歴24年
平成16年に「朝霧整体院」開院
骨盤や頭蓋骨をはじめ全身の歪み調整を行うことで「寝たら治る体作り」を目指し、日々施術活動にまい進している。
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