ギックリ腰はクセになる？その本当の理由と予防の考え方

「一度ギックリ腰をやると、クセになるって聞いたことがある…」

そんな不安を持って来院される方はとても多いです。

結論から言うと、

ギックリ腰そのものが“クセになる病気”ではありません。

ただし、起こりやすい体の状態・生活習慣がそのままだと繰り返しやすいのは事実です。

今回は、

・なぜギックリ腰が起こるのか

・なぜ「クセになる」と言われるのか

・どうすれば繰り返さない体を作れるのか

を分かりやすく解説します。

ギックリ腰は正式には「急性腰痛」と呼ばれます。

重いものを持った時

前かがみになった瞬間

朝起き上がろうとした時

など、ちょっとした動作をきっかけに突然強い痛みが出るのが特徴です。

原因はひとつではなく、主に次のような要素が重なって起こります。

• 筋肉や筋膜の過緊張
• 関節（腰椎・骨盤）の動きの悪さ
• 神経の過敏状態
• 疲労の蓄積
• 血流低下
• 姿勢や体の使い方のクセ

つまりギックリ腰は、

「ある日突然起きた事故」ではなく、日常の積み重ねの結果とも言えます。

もう少し噛み砕くと、ギックリ腰はこの流れで起こりやすくなります。

1. 日常生活で体の一部に負担が偏る
2. 筋肉や関節の動きが悪くなる
3. 神経が過敏になり、防御反応が強くなる
4. ちょっとした動作で「危険！」と脳が判断
5. 強い痛みとしてブレーキがかかる

つまりギックリ腰は

体を守るための“非常ブレーキ”のような反応とも言えます。

この時、レントゲンやMRIで「異常なし」と言われることが多いのも特徴です。

ギックリ腰が「クセになる」と言われる理由はここにあります。

実際には

👉 腰が弱くなった

👉 年だから仕方ない

というよりも、

・同じ姿勢

・同じ体の使い方

・同じ生活リズム

・同じ疲労パターン

が繰り返されていることで、

「また同じ条件がそろってしまう」状態になっているのです。

つまり、

✔ 体の使い方のクセ

✔ 筋肉や関節の硬さ

✔ 自律神経の乱れ

✔ 回復力の低下

これらがセットで“習慣化”している状態。

だからこそ

「治ったと思ったら、またやった…」

という流れになりやすいのです。

以下に当てはまる項目が多い方は要注意です。

• 長時間同じ姿勢でいることが多い
• 座りっぱなし or 立ちっぱなし
• 運動不足
• 体が硬いと言われる
• 朝が特につらい
• 疲れが抜けにくい
• 寝てもスッキリしない
• ストレスが多い
• 呼吸が浅い
• 片側ばかりで荷物を持つ
• ぎっくり腰を過去に経験している

3つ以上当てはまる方は、

「いつ起きてもおかしくない土台」ができている可能性があります。

ポイントは「痛みが引いた後」です。

痛みが落ち着くと

「もう大丈夫」と思って普段通りに戻しがちですが、

実はここが一番大切なタイミングです。

ギックリ腰は、痛みが取れた＝治ったではありません。

・動きの左右差

・骨盤や背骨の連動

・筋肉の緊張バランス

こうした部分を整えることで再発リスクは大きく下がります。

腰だけを揉んだり温めたりしても、根本改善にはなりにくいです。

実際には

・骨盤

・背骨

・股関節

・お腹

・呼吸

・自律神経

これらが連動して腰の負担を作っています。

全体のバランスを整えることで、腰は自然とラクになります。

完璧な姿勢や運動は必要ありません。

・同じ姿勢が続いたら一度立つ

・深呼吸を意識する

・力みすぎない

・疲れを溜め切らない

この「小さな調整」が、ギックリ腰予防にはとても効果的です。

ギックリ腰は怖いものではありますが、

同時に 「体の使い方を見直してほしい」というサインでもあります。

✔ クセになるものではない

✔ ただし、同じ条件が続けば繰り返す

✔ 整えることで予防は十分可能

朝霧整体院では

「痛みを取るだけ」ではなく

ギックリ腰を繰り返さない体づくりを大切にしています。

「またなるのが不安…」

「クセになっている気がする…」

そんな方は、早めに体のバランスを整えてあげてくださいね。

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